関ジャニ∞のシングル「罪と夏」収録曲の感想にいってみたいと思います。
あくまで私の好みがかっつり入った感じ方なので、「ふーん、そういう聞き方もあるんだね」程度で読んでいただければ幸いです。では!
<通常盤>
1.罪と夏
ギターのゆるい感じで始まって、「来たぜ夏!」とRapの入り、そしてサビ前のやんちゃなメロからサビの綺麗なメロディラインへなだれ込む。
そのサビもCMタイアップがついてもおかしくないようなキャッチーで耳に残るサビ。(ノンタイアップだからこそこの曲をシングルA面として出せたんだろうけど)
誰かー!今からでも全然いいです、誰かー!清涼飲料水のCMのBGMとしてどうですかー!関係者誰かー!!
こういう構成の曲めちゃめちゃ好きなんですよね。もー大好きですこの曲。
つかね、メロディ・アレンジ・コーラス・歌割り、私の好み的に完!璧!!ド・ストライク!!なんですよ。
全体的に漂う夏の浮かれたテイストに、ところどころちょっと切ないコードが入るのもいい。「罪と夏」というタイトルと歌詞ににぴったり。
アレンジもいいよね。いい感じに抜け感を出しつつ、リズム隊をしっかりさせて曲をふわふわさせずちゃんと締めてる。
「プレイバック!」でいったんぽっかりと音が減る、あそこもすごくいいフックになってる。突っ走ってきたのがここでいったんはっとなる。
あと女性コーラスもいい味出てますね。「そうですね!!」のいいともテイストのアホっぽさよ(笑)。素晴らしいな!!
エイトの「Fuh Fuh!」の氣志團テイストもいい(笑)。
歌割りではソロパートがほとんどないのもこの曲にあってるなあと思います。
ただね、こういうユニゾン多用曲だとエイトの場合聞いてて耳にごちゃごちゃ声が入ってきがちなんだけど。(最近はよくなってきましたが)
今回はそれが全然ない。非常に耳馴染みがいい。
関ジャニ∞のこういうテイストの曲の中ではいちばんの耳触りのよさなんじゃないかなという気がします。
ここがこの「罪と夏」の楽曲としてのクオリティの高さをひきあげてると思うんですよ。
これね、ふたつ理由があると思うのです。(もっとあるかもだけど)
・ユニゾンでほとんど音程が外れていない
これは快挙だと思う!とくに1番Aメロの横山渋谷ユニゾン、村上丸山マルユニゾン(+安田ハモリ)の綺麗さといったら!
歌唱指導があったのかどうかわからないですが、全員譜面の音に忠実に歌ってるのがすごく気持ちいい。
音数が多くても声が多くてもコーラスがたくさん入っても、こうだとうるさい印象にならない。むしろ音や声の重なりが心地よく耳に入ってくるんですよね。
こういう曲は勢いで歌いがちなメンバーもいるんだけど、この曲はみんな丁寧に歌っていて楽曲のよさを引き立ててる気がするなあ。
(2番のむらかみさんはちょっと油断しましたか 爆)
・適材適所を徹底させてる
エイトの曲の歌割りは、このところおおくらの低音を効かせてる曲がぐんと増えましたが、この曲も例にたがわず。
一方で高音担当はわりと変則的な曲が多いですけれども、この曲はいちばん高いところはかならずヤスダを効かせてます。
大倉=低音、安田=高音
この役割が曲を通して徹底されてるのが聴いてて安心感につながっていいんですよね。
で、たぶんなんだけど、おおくらの低音ボイスは少し大きめの音に調整されてて。
ヤスダの高音ボイスはコーラスのときは大きめに、ハモリのときはやや小さめに調整されてる気がする。
高音ハモリやユニゾンのヤスダの声が主旋律以上に飛び込んで聞こえる現象(ときどきある)がこの曲にはなくて。
逆にコーラスの「陽炎ー♪」「燃えろー♪」というのびやかなフレーズは耳にがっと入ってくるようになってる。
あと(曲の中では目立たないですが)緩衝材としてマルがマルチプレイヤーの働きをしてると思います。こういう適材適所の役割固定がものすごく効果的。
終わりかたもいいよね!「ガンガン強炭酸 ハートがビートの夏!」超夏っぽい!!
ここまで長々と書いて結局何が言いたいかというと、「罪と夏」はいい!めちゃめちゃいい!っていうことです。(だったらその1行でいいじゃないか!)
2.バッキバキ体操第一
これまたEDMとしてクオリティ高い曲だなー!アレンジがかっちりと「売れる」ラインで作られてる気が。
ただとってもごめんなさい……私EDMがあんまり得意じゃないのです。なので私にとってはこの曲はMVとセットの曲。(この曲のMV大好き!)
好きな人はすごく好きだろうなあこの曲。
ファルセット部分がもう少ししっかりしてるとさらに完璧に近づいた気がする。
あ、アホっぽい歌詞を大真面目に歌ってるところはめっちゃ好み(笑)。
3.噂のオトコマエイト!
誰が聞いても怒髪天(笑)。懐かしさを感じる泥臭さがいいですねー。
ただこれ聞いてると自然と増子さんのボーカル(とリーゼント)が頭に浮かんできてしまう(爆)。
ちょっと法被着て踊りたくなる感じもします。
4.Do you agree?
未音源化曲を本人たちの演奏で音源化。
けっこういいなあと思ってます。ペットとサビのキーボードがちょびっと耳に障る(ときもある)かな?とも思うけど。
この曲は早く生で聞きたいなー!バンドバージョンで聞けるよね?楽しみ!!
5.罪と夏(オリジナル・カラオケ)
6.バッキバキ体操 第一(オリジナル・カラオケ)
7.シークレットトラック
今回のシークレットトラックは横山さんでしたか!
なんか時々ものすごく台本読んでる感満載で微笑ましくなってしまった(笑)。
<初回限定盤A>
1.罪と夏
2.噂のオトコマエイト!
3.The Light
丸山&安田のユニット曲。
この曲、クオリティの高さがハンパない!!関ジャニ∞のオマケ的ユニット曲じゃなく、ものっそい完成された完全なる「山田」の曲になってる!!
初めて聞いたとき本当に驚きました。
私基本的には打ち込み曲ってそんなに聞かないんですよ。でもこの曲はむちゃくちゃ聞いてて心地いい。
(通勤時に1曲リピートしてるときも多かったりする)
とくにヤスダの声の伸び、サビの「あつい↑」「こころ↑」の「あつ」から「い」、「ここ」から「ろ」にいくところ、譜面通りの音程でスコン!と上がるところとか気持ちいい!
音が飛ぶときに中間の音程を入れない。私、こういう音程に丁寧な歌い方好きなんです。
あとビブラートが少なく真っ直ぐばーっと広がってく。白いピンと張った糸が真っ直ぐ広がってくような。この歌い方はヤスダの強力な武器だと思ってます。
そしてこれがマルのやわらかい声との組み合わせでより生きるんですよね。
あとこの曲、聞いてて広がり・奥行き・高さを感じるように計算されつくした歌割りなのがまた憎いんだよー!
1番Aメロ、同じメロでも、マルがオクターブ下で優しく歌ったあとにヤスダがオクターブ高く歌う。
Bメロの「孤独を~」をマルが歌って、「The Light-」がヤスダが歌う。
サビはヤスダの高音が主旋律。そこにマルの、ヤスダの声のある種のキツさを和らげるコーラス。
マルの声は地についた落ち着きがあって、ヤスダの声はどこまでも空に向かって伸びる。
ふたりとも正確な音程で歌えるっていうのをベースに、お互いの歌い方を生かして曲の世界観を広げる歌割りなんだよなあ。
丸山安田このふたりの組み合わせ、本当に本当に素晴らしい!!
この曲、本人達がつくらずふたりがボーカリストに徹したのもよかったのかもしれない、とも思いました。
山田のアルバムプリーズ!なんなら「山田」として定期的に活動してもいいよ!ツアーもください!ぜったいに聞きたい行きたい!!
ちなみにサビでは太陽光線が強い真っ青な空の下、白い衣装の山田が両手を天に伸ばしてる画が浮かんできます。(超具体的)
<初回限定盤B>
1.罪と夏
2.バッキバキ体操 第一
3.エイトエイター Oh!
リサイタルの校歌……?シュールで笑ってしまった(笑)。歌えるようにしてったほうがいいのかな(笑)。
こんな感じです。明らかに「罪と夏」と「The Light」への熱量が高い、高すぎる(爆)。
そうとう長々と書いてしまった気が。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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関ジャニ∞「罪と夏」全曲レビュー
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