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Channel: しょぼい日々の面白み
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キネマ旬報ベスト・テン発表特別号×二宮和也

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2015年 第89回キネマ旬報ベスト・テン
主演男優賞受賞おめでとう!!!!!


まずはこの言葉を。
すごーくすごーくすごーく嬉しいです。
うわああああ!やったああああ!というよりも、じんわりと胸に広がる嬉しさ。
自分の好きな人がこうやって評価されるのって、こんなに嬉しいものなんだなあ。
そしてキネマ旬報のインタビュー。


――この受賞をバネにして、今後はどんな俳優を目指すのだろうか?

「僕が死んでからでもいいんですけれど、若い俳優が
『僕は二宮さんと共演したことがあるんだよ』
って誇れるような、そんな人になれたらいいなって。」


ここを読めただけで買ってよかったと思いました。


私の知る限り、二宮和也はこんなことを言う人じゃないんですよ。
(もちろんファンとして知りうる範囲内ですが)(つまり狭い)
そもそも“俳優として”の発言をなるべく避けてきた人。
ずっと“自分はアイドルで俳優ではない”というスタンスできた人。

それが、……自分が俳優であるという立ち位置で話をしてる。
しかも目指すところの話までしてる。
そしてその目標はものすごく高いところに設定されている!!


「そういう欲求が生まれたのは、山田監督や小百合さんとやってみて、
自分がそう思えたからなんです。
ああいう存在になれるようにこれからも頑張っていきたいですね。」


あらためて、この「母と暮せば」という作品がこの人にもたらしたものはものすごく大きなものだったんだなあと。
山田監督が、吉永小百合さんが、この作品が、ニノミヤの価値観を変えたんですよね。
いやもしかしたらずっと心のなかではひそかに思ってたことなのかもしれない。
でも少なくとも表には出してこなかった。“表にそういう意志は出さない”ことは貫いてきた。
だけどこのインタビューからそれが変わったことが読み取れました。

すごい人は人を素直にする。
そしてニノミヤがすごい人の前で素直にそのすごさを吸収できるやわらかさを持ってることが嬉しい。
この人の仕事に対しての真摯さはこういうところに出るんだよなあと。


そしてここの言葉も好きでした。


「そういう(=現代劇ではない)役が来るのは、僕が昭和のどの時代にも合う、
顔つきと平均的な体形しているからなのでしょう。
僕としては当時のことを学びながら演じられる、すごく意義のある作品が多かったですし、
こういう体形だから山田監督や小百合さんのような大スターの方にも巡り会えた。
現代ものに合う見た目だったら、お二方とは縁が無かったかもしれません。」


きっとね、体形や顔つきにコンプレックスがまったくなくなってることはないんだと思う。
(勝手な想像ごめん)(ちなみに私はニノミヤの顔も体形も好きだけどね)
だけどこう言えるほどにこの作品と出会えたことは大きなことだったんだろうなあと。
よかったねニノミヤ。
この作品に、山田監督や吉永小百合さんに、この作品に関わる人たちに出逢えて、本当によかったね。


あとニノミヤっぽいと思ったのは、ここ。


「僕を応援してくださる方たちにいいものを届けたいという想いもあって、
今回のように本質的なことを見てもらえる作品をお届けできたのは、
若い人たちも教養を得られる、いい機会だったと思います。」


どの作品でもニノミヤがいちばんに届けたい人は変わらないんだなーって。
まず自分のファン、嵐のファンに。
ニノミヤはいつもそこの年齢設定をかなり若めにしてることはちょっと気になるんだけど(笑)。
自分が役に選ばれた理由のひとつに“そういう層に作品を届けられるから”というのがあることを必ず念頭に置いてる人。
そこに関していつも強い責任感をもって作品に臨んでる人。
ここからもニノミヤの仕事に対する真摯な姿勢が垣間見ることができて嬉しい。

たまに、純粋にエンターテイナーに徹してもいいのにって思うこともあるんだけど。
ニノミヤ、器用そうに見えて(実際器用だと思うけど)、そういうところは不器用なんだよなあ。
その不器用さが好きなんですよ私。
割り切りきれない。
ひょうひょうとして見えて、実は熱いものをもってて、それを隠しきれない不器用さがすごく好きなんです。

このインタビューを読んで、きっとこれからもたくさんの俳優仕事を見せてもらえるだろうと思えました。
いや実際のところはわからないけど(笑)、でもきっと。
あー自分の好きな人が、仕事でも人間としてもどんどんかっこよくなってくのは嬉しいな!
最後にもう一度。キネマ旬報主演男優賞受賞おめでとう、ニノミヤ!!


(追記)
授賞式での言葉は、ニノミヤ特有の謙遜と少しの自虐(笑)が入ってると個人的には思ってます。


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